ひみつのぼうし

間違えた。

だんちょーの、ぼうしのひみつ。


だんちょーは、いつもぼうしをかぶっています。

ふぁっしょんのためかとおもいきや、
いつもおなじぼうしをかぶっているので、 そういうわけでもないようです。

ねっしゃびょうたいさくかとおもいきや、
いつもくろいぼうしをかぶっているので、 そういうわけでもないようです。

そこで、ぼうしをかぶっているときのだんちょーと、
かぶっていないときのだんちょーを、
みくらべてみました。

あっ、まえがみがない！

なんとだんちょーは、 ぼうしをかぶっていないと、
ながいまえがみがおちてきて、 まえがみえなくなってしまうのです。
これでは、けいこでえんしゅつをつけるときに、 こまってしまいます。

だんちょーは、まえがみをかきあげて、 ぼうしのなかにしまいました。
そうか、だからだんちょーは、いつもぼうしをかぶっていたのか。

なっとくしたのもつかのま、だんちょーは、おもむろにやっきょくのふくろをとりだしました。
ひえぴたでした。

ぺりぺりとせろふぁんをはがし、
あらわにしたおでこに、 ひえぴたをぺしゃりとはりつけます。
そしてふたたび、まえがみをかきあげて、 ぼうしをかぶりなおしました。

すると、どうでしょう！
おでこにはったひえぴたが、まったくみえないではありませんか！

そうか！
これがほんとうの、 だんちょーのぼうしのひみつだったんだ！！

いっけん、なんのへんてつもない、だんちょーのぼうしすがた。
もしかしたらそのぼうしのしたでは、ひえぴたが、
ひとしれずだんちょーのあたまをひやしているのかもしれません……。


おわり。




……ちょっと、童話風にしてみた。

意味は無い。